統合失調症を乗り越える!心に病を持ったものが働ける場を作る!

プロジェクトのコンセプトはファミリー。

精神障がいを持った人でも働ける場所を作って、心に悩みや病いがある人を救いたい。

発症した、ある日

 

私は5年前にある日突然、統合失調症という精神疾患にかかりました。私の場合の統合失調症とはひどい妄想・幻聴に襲われ、一人では何もできなくなり、歩くのもやっとで外出ができなくなりました。以後1年間は自宅で静養していました。ほとんど家で寝ていたので、気力だけでなく体力も落ちました。

 

みなさんは心の病いという言葉を耳にするかとは思いますが、捉え方は人によって様々だと思います。私にはこの心の病というひとつの大きな出来事で、それ以前と以後では考え方も大きく変わりました。私の症状は、単純に家から出られない、会社に行けないだけでなく、発症時はマフラーで自分の首を自分で絞めたり、朝目が覚めると体が動かず布団から起き上がることができずに漏らしてしまったり、ひどいときは性不全にまでなり、悩み苦しみ、何で自分がこんな目に合うのだろう、とひどく落ち込みました。

 

また私の場合、妄想・幻聴が激しく、見えない何かに怯え震えていました。外出も子供のはしゃぐ声さえ恐怖でままなりません。最初は夜、人通りがない時間に10分程度散歩にでるのがやっとでした。そんな状態でしたが、家族の支えや理解、環境の変化や食事の改善など、1年間うなされ、苦しみながら療養して何とか働くまでになりました。しかし時折症状をぶり返し、退職、転職を繰り返しました。

ものづくりを通して、人の役に立ちたい。

 

そんな中でも学生の頃からやってきた物作りは続けてきました。私にとって物を作ることは、私の人生すべてです。美大に行きたいと志した時から、そして卒業して社会人になっても、企業デザイナーのときと今とで規模やフィールドさえ違いますが、何も変わらず、ただひたすら良い物を作りたい、人の役に立ちたい、自分の感性を大事にしたい、そのような想いで続けています。

 

 

そこで思いついたのが、自分のお店を開くことでした。現在はSENIMOという私のオリジナルブランドを立ち上げていますが、実店舗はなく、時々ギャラリーで展示販売することはあってもそれで生活の収入を得ているわけではありません。明確な目的や、ましてや販路やファンがいるわけでもありません。そのSENIMOのお店を運営することで精神を患った人も働き手として関わり、リハビリができる場所を作ること。それが私の夢になり、目標になりました。病気は私にとって辛い経験でしたが、それが新たな目標を持つきっかけにもなったのでした。

 

YOU HAVE GOT A FRIEND. あなたには友達がいる。そして家族がいる。

 

今まで出会いと別れを繰り返してきましたが、そのすべての人に今は深く感謝しています。もちろん仕事でミスして怒られることや、意思疎通がうまくいかないときなども少なからずありました。でも、人の中で、人と接する中で病気は良くなっていったと思います。投薬による回復ももちろんありますが、ともに笑い、喜び、怒り、悲しむこと、感情がなくては病気は回復しません。そして体を動かし、汗をかき、ひたむきに何かに打ちこむこと。それをこのプロジェクトを通して、私と同じ病気を持つ仲間に感じて欲しいと私は思います。